雲南紅豆杉は
雲南紅豆杉の歴史と特性一部をご紹介して参りたいと思います。
正式には雲南紅豆杉と呼ばれておりますが、元来はTaxus cuspidata イチイの仲間です。イチイは日本でも見られ、木材としては年輪の幅が狭く緻密で狂いが生じにくい利点を利用して、工芸品や机の天板、天板板、えんぴつ材として用いられている。また、飛騨地方の一位一刀彫が有名。また、弾力性に富むことから、アイヌはイチイを弓を作る材料として使っていた。イチイのアイヌ語名「クネニ」は「弓の木」の意味なのだそうです。古代日本(一説には仁徳天皇の時代)では高官の用いる笏を造るのにこの木が使われた。和名のイチイ(一位)はこれに由来するという説もある。檜よりも堅いとされることや希少性から高価なものです。
また、樹齢3000年を超えて来たものを「白寿を迎える紅豆杉」という意味で「白豆杉」と呼び、「タキサス」と言う学名もございます。寒さの厳しい標高4000メートルの山岳地帯に自生しているものです。
地球の歴史の上でも最も古い樹木の一つ
雲南紅豆杉は、新生代第4紀氷河期から厳しい大自然の風雪に耐え今日まで生き抜き、当時から現在残存しているの植物の中でも、地球最古の最も貴重な樹木です。
中生代から一属一種の太古のままの姿で生き延びたため、「太古のままの生きる化石」でもあるわけです。
また、最も「生命力の強い」「気の強い」樹木でもあるわけです。

雲南紅豆杉は、世界で最も磁場の良い所として有名な秘境地、中国南方の雲南省など限られた地域の、植物生息限界海抜をはるかに超えた、主に海抜3000m~4000m付近に原生林のまま群生しています。
日本の富士山頂より高いところにも自生している。
世界の樹木中、最も海抜が高い所に生息しているだけでなく、高山植物としては異例の、平均樹高21m、平均幹周5.6m、平均樹齢3000年(中国科学院調査)という極めて生命力の強い樹木です。
樹齢3000年という長寿に敬意を表し、人間の99歳の白寿にちなんで「白豆杉」という別名が生まれました。
中国では、2200年以上前の秦の始皇帝の時代から、歴代の王朝で、大変貴重な王室専用の仙樹として大切にされ、重用されてきました。
万里の長城を作ったことでも有名な秦の始皇帝は、中国統一という偉業を成し遂げた後、不老不死を夢みるようになります。
始皇帝から命を受けた徐福をはじめとする臣下は、世界中を旅しながら、見つけだしたもののひとつが雲南紅豆杉といわれ、仙人になれる仙樹とも呼ばれる由縁です。

歴代の中国の王室、日本の皇室では、大変長い間重宝がられた王室・皇室ゆかりの仙樹ですが、現代に至るまでその存在が世に出ることはありませんでした。
それは、中国政府がこの貴重な仙樹である雲南紅豆杉を大自然からの贈り物として保護する目的で、法律で国家一級保護植物に指定し、伐採禁止、売買禁止に。